Exhibition/本山二郎個展‐ときを紡ぐ‐
1971奈良県に生まれる 1998金沢美術工芸大学大学院 修了 2000光風会展光風奨励賞受賞(‘04同賞受賞)2004第6回前田寛治大賞展指名出品 2006光風会展会友賞受賞(‘07同賞受賞) 2009第65回現代美術展 美術文化大賞受賞 2011特別展「葉-歌会始御題によせて」(式年遷宮神宮記念神宮美術館 伊勢神宮 ) 2013第45回日展特選受賞 2016光風会展会員賞受賞(損保ジャパン日本興亜美術財団賞)2017光風会展会員賞(T氏会員賞)改組新第4回 日展特選受賞 2020石川県美術文化奨励賞受賞 パブリックコレクション:石川県立美術館、金沢美術工芸大学、北國新聞社
個展によせて 洋画家 西房浩二
本山くんとは、たまたま職場が近かったので作品について話すようになりましたね。自分の作品を素直に制作できるようになって、注目される作家に成長してきたことを間近でみることができたことは、わたし自身とても楽しみでした。光風会での受賞はもちろん、石川県の現代美術展、日展でも賞を重ねて、今では県を代表する作家の一人になりました。大作は人物を中心に、小品は花、静物、風景など、どんなものでも描くことができる数少ない作家です。技法については右に出る者がいないほどで、細密に描く作家の中で見ても似たような描法は見当たりません。特にたくさんの色を使っている点では、細密な具象画の中では特別な存在だと思います。
描写力はもちろん素晴らしいのですが、構成力もよく、毎作品ごとにいろんな場所での取材を通してオーソドックスな婦人坐像とは一線を画しています。こうして改めて考えると、持ち前の研究熱心さで技術を駆使し、さらに構成を練ることで表現する世界は唯一無二のものなのだと感じます。彼が考える作品世界をこれからどんな風に進めていくか、ますます楽しみにしながら、これからも応援していきたいと思います。